製造現場の新人教育でやってはいけないこと3選

工場勤務
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今の時期(5月)はどこの会社も新入社員が入り、新人教育が行われていると思います。

工場も例外なく行われていますが工場の場合、

比較的頻繁に新人(主に派遣社員)の入社があり1年中新人教育が行われている、

なんてことも珍しくありません。

よくネットで見かけるのは

「新人教育のマニュアル」とか「効果的なOJTのやり方」とかあるのですが、

今回は指導者向けでも「これはやってはいけない」ということについて解説していきます。

新人教育で指導者がやってはいけないこと

製造現場における新人教育で指導者がやってはいけない(やりがち)なことは以下の通りです。

実際に作業をやらせない

まず前提として工場の新人教育はOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)が基本です。

OJTとは職場で実務をさせることで行う職業教育のことです。

まず新人さんが来たら

作業を解説し
↓  
やり方を実際に見せて

実際にやらせる

この流れが基本になります。

しかし、指導者の中には最初こそやらせるのですが、新人さんに作業をやらせずに自分が作業してしまう指導員がいます。

なぜか?

生産量が落ちる(生産性が下がる)からです。

不慣れな人が作業すると、どうしても作業スピードは落ちます。

未経験の人がやれば尚更です。

指導者は班長やリーダー、つまり実際に数字を気にする立場の人が多いわけですから、ラインの成績が落ちることは避けたくなります。

結果、作業してしまうことで新人さんに作業経験を積ませることができなくなってしまいます。

そうするとどうなるか?

いつまでも仕事ができない従業員を一人抱えることになるのです。

そしてその人が仕事ができないレッテルを貼られ、最悪退職してしまう。

言ってしまえばこの新人さんは被害者です。

なぜなら十分な教育と訓練を受けていないから。

磨けばすごく優秀な従業員になれたかもしれないのにその可能性をつぶされてしまったわけです。


こうならないためにも新人さんに教育するときは十分な作業訓練の時間とりましょう。

確かに生産性は下がってしまいますが、これを将来への投資として考えることを意識してください。

放置する

現場での新人教育は付きっきりで行うことはかなり難しいと思います。

しかし、いくら忙しいからと言って放置することはやめてください。

自分が新人だった時のことを思い出してください。

右も左も分からなかったあの頃。指示された仕事が終わった時に指導者がいなかったらどうですか?

次は何すればいいんだろう・・・

そう思いませんか?そして周りはあわただしく働いていて自分はただ待ってるだけ。

みんな忙しそうなのに自分は立ってるだけで何もできない・・・

僕がこういう状況だったら気まずさと惨めさに気持ちが押しつぶされてしまいそうになります。

新人さんは慣れない環境でかなりのストレスの中で仕事をしています。放置することは不安を与えますので絶対にしないでください。

職場の人の悪口、職場の悪いところをいきなり教える

これはごく稀にあることだと思いますが、人の悪口や職場の悪いところを言う人がいます。

「あの人は危険とか」「あの人は性格悪い」とか「この職場は〇〇が最悪」とか。

コミュニケーションをとろうとするのはわかりますが、最初から悪い印象を与えるのはやめてください。繊細な人は即退職してしまいます。

そういう職場のクサイ所は経験を積んで自分で感じ取るものですよね。笑

自分が新人だった頃を思い出すことが大切

新人教育を担当することになったらまず自分が新人だった頃を思い出しましょう。

ほとんどの人が何もわからず不安だったはずです。

そして、その頃の指導者の良かったところ・悪かったところを思い出しそれを自分にフィードバックする。

そうすることによって新人さんに寄り添った良い教育ができると思います。

そして自分自身も原点回帰でき、初心に帰って仕事に向き合うこともできますよ。

教育は粘り強く、きめ細やかに! 頑張りましょう!



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